なぜ年を取ると1年が速くなるのか
あっという間に6月ですね。早いものです。皆さんは「年とともに1年が早くなる」と感じたことはありませんか?
私も昔考え、色々と調べてみたことがあります。出典は失念してしまいましたが、なるほどと思える説があったのでご紹介します。
その説によると、「人間は、無意識に自分の生きてきた期間の長さと1年を比べている」ようです。
具体的に説明しましょう。例えば5歳の子はそれまで5年人生を過ごしています。1年の長さは人生の5分の1です。同様に20歳の人は20年生きてきたので1年の長さは人生の中の20分の1。80歳の人は80分の1。つまり自分が生きてきた期間の中で、年を取るごとに相対的に1年間の割合が低くなっていくのです。それが年を取るごとに1年が短く感じられる理由ではないでしょうか。
ちなみに93歳で亡くなった私の祖母の米寿のお祝いの時に聞いた88年の感想は「あっという間」の一言でした。戦後満州から命からがら逃げ帰り大変だったはずですが、一切愚痴を言わない祖母の強さを感じました。