うんこ漢字ドリル
食事時の方にはご容赦いただきたい。皆さんは「うんこ漢字ドリル」なるものをご存じだろうか。
これは文響社の山本周嗣氏と古屋雄作氏が作り上げた「漢字ドリル」なのだが現在84万部の売り上げで、これは漢字ドリルとしては異例の数字らしい。
図を見て頂ければお分かりかと思うが、一つ一つの漢字の例文に、すべて「うんこ」が使用されている。例えば
「ぼくは6月になるまでうんこをしないぞ」
「うんこの入った洗面器をもってつなわたりをする」
といった具合である。何ともシュールではないか。今回各方面の識者がこのドリルに関する意見を色々述べているのでそれをご紹介したい。
和田秀樹氏(精神科医)
漢字は従来反復学習しかなかったため、多くの子供がつまらないと感じていたはず。こうした教材が現れたのは喜ばしい。
尾木直樹氏(教育評論家)
子供はおしりとかうんことかいう言葉が大好き。単純なトレーニング学習ではすぐに飽きてしまう子供たちも興味関心を持つ。
呉智英氏(評論家)
子供に限らず、人類は何千年も前からウンチを語ってきた。古事記にも「オオゲツヒメ伝説」がある。ウンチであれ鼻水であれ体に潜んでいたものが外に出ると開放感を憶え、子供は関心を抱く。
唐沢俊一氏(評論家)
フロイトは2~4歳くらいの幼児期を「肛門期」と名づけ、排便時に味わう快感は大人になって味わうセックスの前兆であるととらえた。また、普段は真面目くさった大人たちが、「うんこ」と言われて怒る。それが面白くてわざと言ったりして大人社会に一矢報いているのだ。今回はその「発散材料」を出版社が利用した。
森上展安氏(森上教育研究所所長)
小学校1,2年生まではいいと思うが、高学年であればもっと品の良い文章を読ませたい。児童がいじめの材料として使いかねないという危惧はある。
石井昌浩氏(教育評論家)
このドリルで育ち、果たして自分の核となるものを持ち得るかどうか。品性のない大人に育ってしまわないか心配だ。何でも「うんこ」を媒介にするのは、子供の未熟な感性に迎合することに他ならない。
多摩市多摩センターの整体院身体均整堂からだや